遠野市乗用馬市場とは

岩手県では、昔から人と馬がともに暮らし、南部曲がり屋など、その文化は今も色濃く残っています。
その中でも遠野市は、岩手県を代表する馬産地として、馬の生産と育成に力を入れています。

遠野市での馬の競りの歴史は古く、人々は、農作業や運搬に使うために競りで自分の愛馬を購入していました。
時代とともに、農耕馬としての役割が少なくなる一方、馬は「乗馬」として愛されるようになり、市場も「乗用馬市場」となりました。

市場の会場となる「遠野馬の里」は平成10年に開場し、今年で20周年を迎え、本州で唯一、「乗用馬市場」が毎年開催されています。
また、「乗用馬市場」の様子は珍しく、乗馬関係者のみならず、全国から多くの方々が訪れます。

遠野馬の里で行われる「遠野市乗用馬市場」で競りにかけられた馬は、乗馬施設などに引き取られ、乗馬の愛好者や、ホースセラピーなど、馬と人との触れ合いの場で活躍し、その馬たちの質の良さは好評を得ています。